【ハライチ探偵に聞く最近の家出の傾向|プロ探偵の家出人捜索】

家出人探しのプロ座談会

特捜班ミーティング風景

【左より高野氏、O次長、S調査員】

 

原一探偵事務所に通算5回目の取材を行いました。

 

日時は2018年2月16日、場所は埼玉県川越市の本社。

 

取材対象は、結婚調査のチームと家出人捜索のチーム。

 

家出人捜索チームに個別インタビューを行った後、座談会をしてもらいました。

 

参加者は高野上級アドバイザーと、特捜課のO次長、S調査員です。

 

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私: 取材対応、おつかれさまでした。ありがとうございます!

 

一同: こちらこそ、ありがとうございます!

 

私: 今回、家出人捜索の実態について、また新たな知見を得た印象です。

 

2005年4月の初取材に始まって、これまで御社の色々な探偵さんに家出人捜索について伺ってきました。

 

本社のW次長、F次長、それからK部長、A調査員。

 

札幌支社にお邪魔した時は、S支社長と若い幹部の方々。

 

毎回、かなり面白いお話が聞けて、自分でもかなりわかったつもりになっていたんですが、今回、また新たな発見がありました。

 

そして、家出人の行動も新しい傾向が出始めているようですね。

 

O次長: そうですね。家出人が地方の安宿に行くケースが増えています。

 

先ほどもお話しましたが、東京の女子大生が大阪西成のドヤで見つかった例も。

 

ドヤというのは、日雇い労働者向けの1泊数千円の安宿ですが、今までは若者が行くことはなかった。

 

沖縄の安宿で見つかった例もあります。

 

各地の観光地で安い宿が続々でき始めているようなんですよね。

 

ルームシェア感覚の宿とかもあって、家出人が安く滞在できる環境が全国で整いつつある感じです。

 

もはやネットカフェや漫画喫茶に限らなくなった、という感じですね。

 

私: 外国人観光客の増加も関係しているかもしれませんね。

 

例えば大阪西成のドヤは日雇い労働者が減少して、2代目3代目の経営者が外国人バックパッカーの呼び込みに力を入れている。

 

英語のホームページとか作って、海外の閲覧者を集客しているんです。

 

私の住んでいる京都では、花見や祇園祭のシーズンはホテルが高騰しますが、一方で1泊数千円のゲストハウスも増えています。

 

主に外人客がターゲットですね。

 

世界的展開をみせるエアビーアンドビーをはじめ、民泊も隆盛です。

 

こういう流れで増加している安い宿泊施設を家出人も利用するケースが増えているんじゃないですか?

 

O次長: なるほど。そうかもしれませんね。

 

ほかには東京の家出人が地方のはるか僻地に向かうようなケースも増えた。

 

従来の経験則だけで判断していると、とんだ見当違いをしかねません。

 

S調査員: 今時ならではの行き先というと、アニメの聖地巡りというのがありました。

 

家出人は大のアニメ好きで、それまでの出没情報からアニメの聖地巡りをしているんじゃないかと推定したんです。

 

つまり、アニメの設定に登場する実在の場所ですね。

 

すると、次に行く聖地はどこだ?という話になります。

 

これを推定して張込んだところ、家出人が現われた例があります。

 

私: とても面白い話です。若い家出人の行動を予測しようと思うと、アニメとか映画とか現代の流行の知識も必要だということになる。

 

時代遅れなおじさん探偵では探せないということですね。

 

私: 家出に同伴者がいる場合は状況がまた変わってくると思うんですが、そういうのもありますか?

 

高野: それはたいてい異性で、家出というより失踪になるケースが多いです。

 

つまり、浮気相手と別の土地で新しい人生を始めているということです。

 

ネットで知り合った男に「面倒をみてやる」と言われて、子供3人連れて失踪し、家族のように暮らしているのを発見した例がありました。

 

端的に言うなら「駆け落ち」ですが、道ならぬ恋に落ちた運命の人とする昔の駆け落ちとは違います。

 

音楽データを交換しただけで会ったこともないような、信頼関係の希薄な相手と駆け落ちする例が増えています。

 

家出ではなく失踪という扱いになると調査部特捜課ではなく、特殊捜査部の管轄になります。

 

要するに歩き回って目視で探すのではなく、聞き込みメインということです。

 

私: すごい時代ですねえ。

 

ところでS調査員、先ほどのあなたのお話はとりわけ興味深かった。常人離れしているというか・・・

 

ほかにも「もう見つからないんじゃないか」という瀬戸際で見つけた例はありますか?

 

S調査員: 和歌山駅周辺で出没情報のあった家出人の件とかですかね。

 

駅のそばにはいなかったので、南下しました。

 

私: なぜ南下?

 

S調査員: 最初の出没地点が和歌山市なら、家出人の行動はそういうものです。

 

例えば白浜には自殺の名所、三段壁がありますし。

 

徐々に南下し、もちろん白浜の三段壁も探しましたが、みつかりません。

 

ついに紀伊半島の先端、本州最南端の潮岬まで到達しましたが、ホテル民宿などくまなく聞き込みしてもやはりいません。

 

ここで「お金がないのでテントを買って泊っていることも考えられるんじゃないか」と思い当たりました。

 

岬の開けた草地に行ってみると、テント生活をしている家出人がみつかりました。

 

私: すごいな。普通だったら途中で自信を失って「これ、根本的に方向性が間違ってないか?」と疑いますよね。

 

まだ、ほかにもありますか?

 

S調査員: 山梨県の依頼者で、捜索地域の指定があったケースがあります。

 

「絶対、このあたりに潜んでいるから探して!」というわけです。

 

しかし、3日間探してまったく形跡がないので、「違う。ここじゃない。」と判断しました。

 

部下を残して単独離脱し、河口湖に行ってみると湖畔をとぼとぼ歩いているのを見つけました。

 

私: そんなんでなぜ見つかるのか不思議です。

 

普通だったら「今、河口湖周辺にいるので私を見つけてください。」と言われたってなかなか見つけられませんよ。

 

ところで自殺の名所というのは、各地にあるんでしょうね?どうやって見つけるんですか?

 

S調査員: 自殺の名所は全国各地にあります。

 

それは近所への聞き込みを繰り返して見つけていくんです。

 

私: 家出人の足取りは預金の出金情報で辿ることが多いと聞きましたが、ほかにもありますか?

 

高野: もぬけの殻になった家出人の部屋に、新潟の風俗店の契約書が残されていた件が現在進行中です。

 

その店のサイトからはプロフィールが消え、新潟のどの店にもいないので、特捜課では移動したと判断しました。

 

それで担当の探偵は、博多や大阪を含む、全国の風俗店のサイトで女の子をしらみつぶしにチェックしていました。

 

私: 会社のパソコンでそれをやるんですか?

 

高野: はい。事情を知らない人が見たら「何なんだ、この会社は?!」と怒りたくなるような、けしからん光景です。

 

私: モザイクとかで顔出ししてないことが多いと思うが、わかるものですか?

 

高野: それは全体的な雰囲気でだいたいわかります。

 

1センチ四方しか顔が写っていない卒業アルバムの集合写真をもとに探してくれ、と言われるよりはよほど簡単です。

 

私: それで、結局その人は見つかったんですか?

 

O次長: 先ほど、元の新潟の風俗店のプロフィールが復活しました。

 

移動したのではなく、新潟に留まっていて、おそらくは本当に風俗嬢をやるのかどうか、迷っていたとかではないかと思います。

 

今から現地に調査員を派遣するところです。

 

私: SNSとかはどうですか?

 

O次長: もちろんネット上で発見することもあります。

 

あるケースではネット上で接触し、待ち合わせの約束を取り付けました。

 

約束の場所に家出人が現われた時点でドタキャンの電話を入れ、呼び寄せておいた家族に行ってもらいました。

 

もちろん探偵は陰で見守っているだけです。

 

私: 家族との引き合わせですね。

 

でも、家出人が家族の発見を喜ばないとか、逃げ出すということはないんですか?

 

O次長: そういうこともたまにはあります。

 

1時間以上の激しいもみ合いになって、依頼者様の意向で警察を呼んで保護してもらったこともあります。

 

しかし、たいていは喜んでもらえます。

 

何度体験しても再会のシーンは感動的で、それがこの仕事のやりがいなんです。

 

高野: 熱海の温泉宿の厨房で住み込みで働いているのが見つかった大学生の例をお話しましょう。

 

この子は引き合わせには喜んでいたのですが、すぐに帰宅せず、月末まで働いてから帰ったそうです。

 

お世話になった職場を突然放棄するのは嫌だから、キリのいいところまで働くという選択をしたとのこと。

 

家出の理由は大学に居場所がなくなったことらしいですが、職業というものへの対応に人間的成長が感じられませんか?

 

こういうのもわれわれの仕事の喜びです。

 

私: なるほど。依頼者から感謝の手紙がきたりしますか?

 

高野: はい。お手紙とか、菓子折りとか、よくいただきます。

 

私: ところで特異捜査班のS調査員は家出人を遺体の状態で発見したこともありますか?

 

S調査員: それは何度もあります。

 

そういう時は、「あと1日早く依頼していてくれれば」と残念な気持ちでいっぱいになります。

 

死者が水に落ちた場合、財布とかが全部流されて身元不明になります。

 

捜索中に水死体が上がり、警察に照合してもらったところ、探し人と判明したこともあります。

 

これらは手遅れだった事例です。

 

しかし、自殺を食い止められたケースもたくさんあります。

 

例えば、仙台で最初に情報が出て、函館、小樽、札幌と追跡した家出人のケース。

 

仙台に戻ったところで追いつき、家族と引き合わせることができました。

 

バッグの中にはロープがあり、手首にはリストカットの痕がありました。

 

おそらく仙台で自殺を決行しようとしていたのだと思います。

 

ほかにも、自殺の名所のそばでうろうろしているのを発見したことは何度もあります。

 

先ほどお話した19歳の男の子の例では、まさに決行の直前に食い止めました。

 

高野: 不幸にして遺体で発見されたとしても、家族にとっては生死不明よりはいいのです。

 

生々しい話になりますが、生死不明だと保険金とか相続が全部保留になってしまいます。

 

旦那さんが家出人の場合だったら、夫はいなくて収入ゼロ、子供の学費も払えないということにもなりえます。

 

さらに、住宅ローンが払えず、売ろうにもローンが残るので売れずに自己破産で競売、住む場所もない、というようなことにもなるのです。

 

死亡が証明されれば、保証会社が代位弁済して、住宅ローンはゼロになります。

 

保証会社ごとの規約によることなので、絶対かどうか知りませんが、死因が自殺でもカバーしている場合が多いのです。

 

生きた状態で引き合わせるのが常に第一目標ですが、それが成らなかった時も、依頼者に最大限尽くしたいと思っています。

 

私: なるほど。ところで、遺書とか明確な証拠がない場合、自殺する危険のある家出人ってわかるものですか?

 

O次長: 部屋に残されたものとかからわかることもありますね。

 

S調査員: 自分の経験では北に向かう人は、危ない気がします。

 

西や南に向かう人は、生きてることが多いような…

 

O次長: うん。確かに。

 

秋田に車で向かい、練炭自殺した人もそうだった。

 

さっき挙げた仙台と北海道を巡った人は、決行は食い止められたけど、自殺志願だった。

 

だから、われわれも家出人が北上している場合は特に危機感を覚えます。

 

高野: そういうわけで家出人捜索は常に時間との勝負です。

 

「まだ、5日しかたっていないから」などとおっしゃる方も多いです。

 

しかし、自殺志願の場合は人生最後の思い出旅行を終えて決行するタイミングです。

 

もう一度、チェックしてみてください。

 

・家出人の所持金は十分ですか?

 

・携帯の電源は入っていますか?

 

・キャッシュカードや財布を置いての家出は生きる意志がないことの現れです。

 

・行き先が北だと、われわれの経験では特に危ない。

 

以上の中にピンとくるものがあったら、いますぐ連絡をください。

 

依頼を決めきれないなら、無料相談でも結構です。

 

私: わかりました。本日はありがとうございました。

 

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