【想定される潜伏先の選定|家出人捜索の方法】

捜索先の優先順位をつける

 

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このページでは家出後の行き先としてよく見られるものを列挙しました。

 

家出の状況と部屋などに残された物の分析から、どこにいそうか予想します。

 

そして「新宿のネットカフェ」、新宿にいなければ次は池袋、などと捜索の優先順位をつけます。

 

あるいは「ススキノの宿泊施設から当たろう」とかいったぐあいです。

 

そして手分けして優先順位の高いものからしらみつぶしに探していくわけです。

友人・知人宅

一番多い行き先のひとつです。

 

特に一時の感情的爆発で家を飛び出した、計画性のない家出の場合は、頼っていきやすいです。

 

一番心配のない行き先とも言えます。

 

交際相手宅

交際相手の家に転がり込むこともあります。

 

交際相手は同性の場合もあります。

 

ネットカフェ・マンガ喫茶

計画性のない家出で、泊めてくれる友人もない場合は一番行きやすい場所です。

 

仮眠OKのところが多く、低コストで宿泊できます。

 

放っておけば疲れて帰宅しそうな気もしますが、ネットカフェを泊まり歩いて何年も生活している人もおり、なめてかかってはいけません。

 

そうしている間におかしな人たちと知り合ってしまう危険もあります。

 

24時間営業ファーストフード店

夜をマクドナルドやファミレスでしのぎ、昼間に公園などで睡眠を取るという行動を取る時もあります。

 

宿泊施設

一定以上のお金を持っている場合は、ホテル・旅館を泊まり歩くこともあります。

 

将来を悲観した男性に多いのが、思い出の場所を旅行した後に自殺するパターンです。

 

大人の駆け落ちも落ち着く場所が見つかるまで、宿泊施設を利用することがよくあります。

 

ホテルと新住所の中間的存在として、ウィークリーマンションなども忘れてはなりません。

 

新住所

すでにアパートやマンションを借りていて、家出の後はそこへ移る場合もあります。

 

恋人と暮らすとか、特定の仕事につきたいとか、何か明確な目的があって、新生活の場所を定めた上で移転する、計画的な家出です。

 

この場合、住民票の転出や郵便物の転送届がなされている場合もあり、その情報が入手できれば場所が絞れます。

 

職場の寮など

会社の寮などに入っている場合もあります。

 

風俗・パチンコ・肉体労働などの業種では、うるさいことを聞かずに受け入れてくれます。

 

パチンコ店などはカップルで入寮することもできる場合がよくあります。

 

寝場所と仕事を同時に確保できる方法です。

 

簡易宿泊所

東京の山谷、横浜の寿町、大阪の釜ヶ崎などには、簡易宿泊所と呼ばれる宿があります。

 

俗にドヤ(宿の逆読み)と呼ばれるものです。

 

日雇いの肉体労働者やホームレス寸前の人が利用する粗末な宿泊施設で、ホテル・旅館と同じカテゴリーには入れられません。

 

手持ち金の乏しい男性家出人が日雇いの仕事を求めてよく利用したものです。

 

日雇い肉体労働が減っている昨今では昔ほどポピュラーではないですが、こういうところに行っている可能性もあります。

 

ホームレス地域

ホームレスがたくさん暮らしている地域というものがあります。

 

従来はお金が尽きて何もかも失った後での行き先でした。

 

しかし、最近は10代の家出人がいきなりこういう場所で、段ボールハウスを作って暮らし始めるケースが出ています。

 

高校生くらいの女の子が、不潔な臭いを発散しながら共同生活していたような事例もあるのです。

 

本人たちにすれば、社会の最底辺への冒険行のようなノリもあるのかもしれません。

 

状況によっては、子供の家出でもホームレス地域を捜索する必要が出る場合があります。

 

ただし、ホームレスは部外者には敵対的なことが多いので、捜索には注意が必要です。

 

宗教施設

家出の動機が出家であった場合、滞在先は宗教施設です。

 

信者たちは連れ戻しに激しく抵抗しますし、当人は洗脳されているので、説得は困難です。

 

攻撃的なカルト宗教の場合、捜索に行った人間にも危険が及ぶ可能性があります。

 

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